仕事・キャリア
入社してすぐ「仕事が合わない」と感じたら。続けるか決める前に確認したいこと
新しい職場に入ったばかりなのに、もう辞めたい。慣れるまで待つべきなのか、それとも見過ごさない方がよい違和感なのか。期待して転職した人ほど、自分の判断まで責めてしまうかもしれません。 きいてみたには、初日の扱いにつらさを感じた人、研修がないまま仕事を任された人、入社直後に役割が変わった人の相談があります。同じ「合わない」でも、困っている理由は違います。実際のコメントを読みながら、何を確認すれば判断しやすくなるか考えます。

1.何が合わないのかを、一つの言葉で済ませない
仕事が合わないと感じたとき、辞めるか続けるかをすぐ決めようとすると、考えが行き来しがちです。最初に分けたいのは、知らないことが多くて戸惑っているのか、必要な説明や支援がないのか、相手の扱いそのものにつらさがあるのか、という点です。
三つの相談でも、入社して間もないことは共通していますが、同じ対応が適切だとは限りません。ここでは誰かが耐えられた期間を基準にせず、相談者が直面した具体的な出来事を比べます。
2.初日からつらい扱いを受けた人への声
一つ目の相談者は、スーパーの品出しの初日、教わる前に遅いと責められ、作業の仕方を十分に説明してもらえなかったと書いています。仕事を覚えられない不安に加えて、教える人とのやり取りが大きな負担になっていました。
一度のひどい初日で、仕事は全部こうだと思わないでください。本当に違いますから。
このコメントが切り離しているのは、一つの職場で起きたことと、自分に働く力がないという評価です。うまくできなかった作業があっても、説明を受ける機会があったかは別に考えられます。他の職場まで同じだと決めてしまう必要はありません。
人事があるなら、連絡して、なぜ戻らないのか正確に伝えたほうがいいです。
こちらは、その場の相手以外にも事情を伝える先がないか、という提案です。相談先の有無は職場によって異なります。少なくとも、仕事の習得に困った点と、実際に言われたりされたりしたことを分けて残すと、何を問題にしているのか説明しやすくなります。

3.研修不足と、役割が変わった場合を比べる
二つ目は、前職で長く働いた後、新しい会社で十分な研修がないまま大量の仕事を任された人の相談です。誰に聞けばよいか分からず、最初の計画も難しく感じていました。この相談には、自分の経験を振り返った声がありました。
私も今の職場に入ったばかりのころは大嫌いで、数日で絶対に辞めようと思っていました。でも4か月たった今は、ずっと気持ちが楽になっています。
慣れて楽になった人がいることは、一つの視点になります。ただ、四か月待てば誰でも改善するという話ではありません。自分の職場で説明や支援が増える見込みがあるかを、別に確かめたいところです。
一度もやり方を教わっていない仕事なら、そう伝えます。その作業をする権限がないなら、それも伝えます。
できないことを能力だけに結びつけず、教わっていない手順や不足している権限を具体的に伝える考え方です。「仕事が大変です」よりも、止まっている理由を相手と共有しやすくなります。
三つ目の相談では、入社直後の組織再編で上司と役割が変わりました。本人も最初に強く反論したことを振り返っています。仕事内容への期待のずれと、新しい上司との関係の両方が論点になっています。
上司と担当範囲を確認し、新しい上司への報告を欠かさず、自分が何に責任を持つのか書き残しておくといいと思います。
自分で決めていいこと、彼の承認が必要なこと、採用してくれた上司に直接相談することを整理します。
二つの声に共通するのは、担当範囲や決める権限を具体化することです。最初の相談のような扱いの問題と違い、こちらは新しい体制で何を任されているのかを確認する余地があります。確認後も期待とのずれが大きいのか、まだ分からない部分が多いのかで、次の考え方も変わります。

4.続けるかを考える前に、確認する項目を絞る
相談を比べると、「慣れるまで頑張る」だけでは答えにならないことが分かります。何を覚えれば楽になりそうか、誰からどの支援を受けられるか、何が変わらないままなのかを言葉にすると、漠然とした違和感を検討しやすくなります。
- まだ説明を受けていない手順や、相談できる相手を確認する。
- 任された仕事、優先順位、自分で判断できる範囲を確かめる。
- つらかった出来事と、仕事が分からず困った出来事を分けて振り返る。
- 相談した後に何が変わったか、自分の負担がどうなったかを見る。
例えば「この作業は初めてなので、完成形と確認をお願いできる方を教えてください」という聞き方が考えられます。これは編集部が作った例で、元のコメントの引用ではありません。必要な支援を尋ねたときの対応も、その職場を考える材料になります。
5.合わない理由に応じて、次の一歩を選ぶ
入社直後につらさを感じた人には、慣れて変わった人もいれば、離れることを考えた人もいます。三つの相談を一つの我慢の基準にすることはできません。自分の状況で見たいのは、何が負担で、どの支援が不足し、確認したことで改善があるかです。
辞めるか続けるかの前に、まだ分からないことを一つ確かめる。そのうえで、今の環境で働き続けられそうかを考える。つらさを自分の能力だけの問題にせず、仕事内容と周囲の対応の両方を見ていくことが出発点になります。