仕事・キャリア
評価はいいのに昇進できない。頑張る量を増やす前に、確かめたいこと
仕事の評価は悪くないのに、肩書きが変わらない。もう一つ成果を出せば認められると思って頑張っても、何が足りないか分からない。昇進を待つべきか、転職を考えるべきか迷うことがあります。 きいてみたには、成果の伝わり方を疑問に感じる人、毎年同じ説明を受けた人、入社四年で役割が変わらない人の相談があります。コメントを比べ、努力の量と、次の役割に必要な条件を分けて考えます。

1.よい仕事をすることと、次の役割に進むこと
一つ目の投稿者は、黙々と働いていれば気づいてもらえると思っていたものの、自分の仕事を必要な人に伝えることも大切だと感じた経験を書いています。ここで考えたいのは、頑張った人が報われないと一般化することではなく、どの成果が誰に伝わっているかです。
今の仕事をよくできているという評価と、次に任される役割の話が同じかどうかも、相談からははっきりしません。自分だけで不足を想像して仕事を増やす前に、確認する余地があります。
2.成果を見てもらうために、伝え方を考える声
成果の伝わり方についての投稿には、上司への説明を意識するコメントがありました。
自分を売り込むのは難しいですが、上司によっては、あなたが何をしているのか気づいてもらえるまで何度でも伝えないといけません。
この声は、成果を出すことに加えて、見ている相手へ説明する必要を感じた立場です。大げさに自慢することと、何を担当してどんな変化があったかを共有することは、別に考えられます。
優れたリーダーは、必ずしも誰よりも必死に働いているわけではないですよね。
こちらは、作業量だけでリーダーの役割を測らない見方です。会社ごとの昇進条件を示す発言ではありませんが、自分が増やしている仕事と、次の役割で期待されることが同じかを尋ねるきっかけになります。

3.待ち続けた人と、転職した人の経験
二つ目の相談者は、毎年よい成果だと言われながら、昇進にはまだ早いという説明が続いたと書いています。後から入った同僚が昇進しても理由が分からず、最終的には別の会社へ移ったという相談です。
具体的なフィードバックもなく、「まだ準備ができていない」と繰り返されること自体が、ひとつのフィードバックです。
このコメントは、具体的な説明が得られないことを判断材料にしています。ただ、その理由が会社の意思なのか、上司の説明不足なのかまでは確定できません。確認しても条件が具体化しない、という事実と、その原因の推測を分けたいところです。
ただし、前の会社ほど仕事がおもしろくなくなり、同僚にも恵まれていたので、会えなくなったのは寂しいです。
この人は、転職で役職や収入が上がった一方、仕事の面白さや同僚との関係では失ったものがあったと振り返っています。昇進することだけを達成すれば、働くうえでの不満がすべてなくなるとは限らない経験です。
三つ目は、入社して四年、評価はよいのに役割が変わらず、転職にも不安がある人の相談です。寄せられた二つのコメントは、向いている方向が違いました。
転職して、自分で役職を上げてしまいましょう。
評価について面談をお願いしたり、昇給の話をしたりするべきだと思います。
外へ動く提案と、今の会社で話をする提案です。自分の状況では何がまだ分かっていないかを考えると、今すぐ同じ結論を選ぶ必要はありません。社内の条件を確かめながら、外の仕事を知ることも、別々の情報集めとして考えられます。

4.面談では、次に必要な条件を具体化する
三つの相談を読むと、「もっと頑張る」だけでは、今の評価と次の役割の関係が見えないままになりそうです。上司と話すなら、昇進したい希望だけでなく、何をどう確認したいかを準備できます。
- 今の仕事の何が評価され、どこが次の役割に足りないと見られているかを尋ねる。
- 求められる成果や責任を、具体的な仕事の例で確認する。
- 条件を満たしたかを、いつ誰と振り返るか話す。
- 昇進以外に、仕事の内容、収入、同僚との関係の何を大切にしたいか整理する。
例えば「次の役割を目指したいです。今の実績に加えて、どの責任を担えると判断材料になりますか」と聞く案があります。これは編集部の例です。相手の回答が具体的か、その後の評価でも同じ条件が使われるかを確かめる助けになります。
5.待つ理由も、動く理由も、見える形にする
評価がよいのに昇進できないと、自分の努力だけを増やしたくなることがあります。けれど、紹介した声には、成果の伝え方を変える、条件を確かめる、外へ動くなど、違う方向がありました。
何が必要か、いつ確かめられるか、今の仕事で何を残したいかを整理する。そのうえで待つか動くかを考える方が、他人との比較だけで決めるより、自分の希望に沿った選択に近づけそうです。