仕事・キャリア
同じ会社に長くいるのは、納得しているから?転職が怖いときに確かめたいこと
仕事も同僚も嫌いではない。でも、転職した友人との給与差を見ると、このままでよいのか迷う。七年同じ会社で働く人へのコメントには、外の条件を確かめる声と、今の働きやすさを選ぶ声がありました。在籍年数の長さより、自分の選び方に目を向けます。

1.友人の経歴と、自分の一日は同じ比べ方ができない
相談者は七年同じ会社にいて、社内の仕組みも人間関係も分かっています。一方、何度か転職した友人は収入が高く、経験の幅も広そうに見える。自分が守ってきた安定は、本当は変化を避けるための言い訳ではないかと揺れています。
友人の給与や肩書きは見えやすい数字です。今の上司に相談しやすいことや、予定に合わせて働けることは、履歴書には書きにくい。それでも毎日には影響します。数字にできないものを無条件に美化する必要はありませんが、比べやすいものだけで今の暮らしを採点すると、選んできた理由まで見失いかねません。
2.外の条件を知ることは、辞める宣言ではない
担当範囲や仕事の影響力が明らかに広がっているなら、同じ会社に7年いるのは悪い経歴ではありません。ただ、相場を確かめずに残り続けると、気づかないうちに給料が頭打ちになることはあります。試してみましょう。10件の求人に応募して、面接や内定の条件がどうなるか見てみるんです。居心地のよさのために損をしているのか、想像ではなく実際の数字で判断できます。今の会社があなたを評価しているなら、他社の内定や相場のデータを示すことで、待遇についてもっと本音の話を引き出せるかもしれません。
十件という数や、内定を交渉材料にする方法が、誰にでも必要なわけではありません。この声から受け取りたいのは、頭の中の『外ならもっとよいはず』を、具体的に確かめられる条件へ変える姿勢です。求人を読み、仕事内容を聞き、場合によって面接を受ける。その途中で、今の会社のよさを再確認することもあります。
ただし、求人票の上限額を、自分に提示された年収と同じように扱うと比較がずれます。任される範囲や働く時間も含め、自分が応募できる仕事の条件を見る。調べた結果が不明なうちは、『今より必ず得だった』という過去の損失も、まだ確定した話にはできません。

3.残るという答えにも、見直す条件を持てる
私も同じ仕事を8年続けています。給料はそこそこですし、居心地もいいです。最近、学生時代の友人が入社してきて、みんなこんなに長く勤めているのかと驚いていました。ほかの職場は足を引っ張り合う人だらけらしく、今の仕事がますますありがたく感じられます。 私より稼いでいる友人もいますが、働く時間もずっと長く、ストレスを抱えていたり、自分の生活が嫌になっていたりするように見えます。 だから今はこれでいいです。でも、頭打ちになったら転職します。
この人は、居心地がよいから永久に動かないと言っているわけではありません。今の働き方を評価しつつ、頭打ちになれば転職すると書いています。大切なのは、その人の友人が本当に大変かどうかよりも、今を選ぶ理由と、選び直すきっかけを両方持っている点です。
もう一つの相談では、自由に働ける会社で長く経験を積みながら、給与の上限や希望した異動が進まないことに悩んでいました。同じ長期勤続でも、これから任される仕事が楽しみなのか、希望が繰り返し止まっているのかで考えたいことは変わります。年数だけでは、その違いが見えません。
4.『外へ出る怖さ』を、小さな未確認事項にほどく
たとえば不安が面接そのものなら、まず一つの募集要項を読んで、今の仕事と重なる経験を書き出す。不安が生活の変化なら、勤務時間や通勤の条件を確認する。どちらも、いきなり退職することとは距離のある行動です。怖さを消すために決断するより、怖さの中にある未確認のことを一つ減らせます。
今の会社にも、『次の一年で担当を広げられるか』『希望した役割への条件は何か』と聞けます。社外を見るか社内に忠実でいるか、という二択にする必要はありません。両方の情報を持つことで、残るときにも、何を選んで残るのかを説明しやすくなります。

5.長くいる自分を裁くより、今の理由を更新する
同じ会社にいることを、向上心のなさとも堅実さとも、一律には決められません。友人より転職が少ないかではなく、今の仕事で得たいものが得られ、望まない負担を引き受けすぎていないかを見たいところです。外の情報を知ることは、その確認に使えます。
まず一つ、今の会社に残りたい具体的な理由を書き、その理由が半年後も成り立つかを確かめてみる。安心も変化も、自分から選ぶための材料になります。過去七年の正しさを証明するより、次の一年をどう過ごすかを考えてよいはずです。