仕事・キャリア
前の会社に戻りたいけれど、気まずい。連絡する前に考えたいこと
転職したものの、新しい職場が自分に合わない。前の会社を思い出しても、一度辞めた手前、戻りたいとは言い出しにくい。そんなとき、気になるのは採用してもらえるかだけではないはずです。どんな顔をして連絡すればよいのか、以前の不満は話してよいのか。考えることが重なり、最初の一歩を踏み出せなくなることもあります。 きいてみたには、以前の職場への連絡をためらう相談があります。そのコメントを読むと、気まずさをどう受け止めるかと、復帰するときの条件をどう話すかは、分けて考えられそうです。今回は二つの相談を手がかりに、連絡する前に整理しておきたいことを考えます。
前の職場への連絡は、そんなに気まずいのか
一つ目は、円満に退職してから二か月ほどで、前の職場に戻りたいと考え始めた人の相談です。新しい仕事が思うようにいかず、以前の職場への連絡を迷っていました。そこに、実際に復帰をお願いした経験について、次のコメントがありました。
戻りたいとお願いするときは、ほんの少しだけ気まずかったですが、その気持ちはすぐになくなりました。
この経験から考えられるのは、申し出る瞬間の居心地の悪さが、その後の関係まで決めるとは限らないということです。連絡をする前には、相手の反応を想像することしかできません。気まずく感じる自分と、実際に相手がどう応じるかを、いったん分けてみる余地があります。
一方で、これは一人の経験です。自分のケースを考える際には、退職時にどのような話をしたのか、その後も連絡を取っていたのか、といった事情も関わってきます。この記事で注目したいのは、まだ聞いていない相手の返事を、先回りして決めつけていないかという点です。
ただ、連絡へのためらいが小さくなっても、もう一つ考えることが残ります。前の職場を辞めた理由に、不満や未解決の問題があった場合です。
以前の不満を伝えてよいか、意見が分かれた
二つ目の相談者は、転職先が合わず、以前の会社への復帰を検討していました。ただし、前の会社でも約束されていたことが実現せず、不満を抱えていました。戻るのであれば、その点も話し合いたいと考えていたのです。
この相談に対して、復帰をお願いするなら、待遇などの要求を付けるべきではないというコメントがありました。
ただし、要求を付けてはいけません。
元のコメントが重視しているのは、採用する側の受け止め方です。一度辞めた人を再び迎えるとき、会社はまた退職する可能性を気にするかもしれない。その立場から、復帰の打診に条件の要求を重ねることに慎重な姿勢を示しています。これはコメントを書いた人の見方であり、実際の会社の返答や、復帰時の条件確認を禁じる決まりを示したものではありません。
しかし、この発言には、以前の不満も率直に話すべきだという返信が付きました。
間違いは認めるべきですが、卑屈になる必要はありません。
こちらの返信が見ているのは、戻った後も働き続けられるかという問題です。退職のきっかけになった約束や待遇の問題が残っているなら、復帰できても同じ不満に直面するかもしれません。戻りたい気持ちを伝えることと、以前の問題を話題にすることを、両立させようとしています。
このやり取りを読み比べると、前者は復帰を受け入れてもらうことを、後者は復帰後に納得して働くことを重く見ている、と整理できます。どちらの声も、相手と自分の間で何を確認する必要があるかを考える材料になります。
連絡することと、戻ることを分けて考える
ここまでのコメントを踏まえると、最初の連絡と、実際に復帰を決める段階を分けると整理しやすくなります。一通の連絡で、気まずさを解消し、採用の返事をもらい、以前の不満もすべて解決しようとすると、何から伝えるかが難しくなります。
最初は、話し合う余地があるかを確かめる
今も募集があるのか、復帰について相談する機会を持てるのか。最初の連絡で知りたいことを、まず一つに絞ってみます。相談の機会をお願いする段階であれば、戻ると決め切っている必要はありません。今わかっていることと、相手に確認したいことを分けるだけでも、伝える目的がはっきりします。
話が進んだら、以前の問題がどうなるかを確認する
復帰について話せることになったら、なぜ以前は辞めたのか、今回はどのような働き方なら続けられそうかを言葉にします。仕事内容や待遇に関する疑問を残したままでは、戻れるという安心感だけで判断してしまうおそれがあります。
たとえば、以前の不満が担当業務にあったなら、復帰後に任される範囲を確かめる。評価の受け止め方にずれがあったなら、期待される役割を確認する。こうして具体的な確認事項にすると、過去への不満を伝えるだけで終わらず、これからの働き方について話し合いやすくなります。
- 前の会社を辞めた理由は、今も残っているか。
- 新しい職場への不満を除いても、前の仕事を選びたいと思えるか。
- 戻ると決める前に、仕事内容・役割・待遇について何を確認したいか。
まとめ:復帰後に続けられるかまで考える
以前の職場への連絡を考えるときは、申し出る際の気まずさ、相手が復帰を検討できる事情、戻った後に自分が納得して働ける条件を、それぞれ整理してみるとよさそうです。
今回のコメントには、連絡時の気まずさが長くは続かなかった経験も、以前の問題を改めて話し合うべきだという声もありました。まず話せるかを確かめ、その先で続けられる条件を確認する。戻りたいという気持ちを出発点にしながら、復帰後の自分にも目を向けることが、判断の助けになるのではないでしょうか。