本文へ移動

同僚の愚痴を聞き続けて疲れた。断った後も責められるとき、どう仕事に戻る?

きいてみた編集部

つらい話を無視したいわけではない。でも、何度も仕事を中断して聞き続ける余裕はない。聞けないと伝えたら『うわべだけ』と言われた相談を手がかりに、共感と、聞き役を続ける約束の違いを考えます。

職場のテーブルに置かれたシンプルなカップ

1.話を聞けない日があることは、相手への評価とは違う

相談者は、長く働いた後で疲れていることが多く、同僚から週に何度も長い話を聞いています。余裕がないと丁寧に伝えたところ、その後に別の同僚を歓迎する姿を見られ、『うわべだけ』と言われたそうです。相手を気遣って断ったのに、好意そのものまで疑われて困っています。

短い挨拶をする元気と、長い悩みを受け止める元気は同じではありません。その違いを一から証明しようとすると、誰と何を話したかまで説明し続けることになります。相手を嫌っていないと伝えることはできても、私生活のつらさをいつでも聞けると約束する必要まではありません。

2.『この人は感情的』では、困りごとが伝わりにくい

上司に相談する意見の中には、出来事と仕事への影響を具体的に伝える提案がありました。

彼女を支えたい気持ちはあるものの、週3〜4回に増えていて、先日はほかに対応すべきことがあり、共感は伝えたけれど、泣いたり愚痴をこぼしたりする話を聞けなかったこと。その直後、あなたと別の社員に悪い反応を示し、あなたを個人的に侮辱し始めたことを伝えるんです。 本人とは話したけれど、頼ってくるだけだったのが敵意を向けるようになり、仕事に支障が出ているので、上司の立場での支援が必要だと思う、と分かるように話してください。

相手の性格や病気を推測する必要はありません。何度中断したのか、断った後にどんな発言があったのか、集中や連携に何が起きているのか。観察できたことに絞ると、上司に頼みたい対応も考えられます。『好きではない人を遠ざけてほしい』という話にせず、業務中の会話と仕事の進め方を相談するわけです。

机のそばに置かれた青い椅子

3.支えを案内しても、その受け取り方までは決められない

そうでなければ、会社のEAP(従業員支援プログラム)などの情報を送り、いろいろ大変そうなので利用できる支援を知っておいてほしい、と伝えます。彼女は遠回しな嫌がらせだと受け取るでしょうが、反応まであなたがコントロールすることはできません。

このコメントは、支援先を伝えても相手がどう感じるかまでは操作できない、と示しています。ただし、会社にその制度があるかも、相手が嫌がらせと受け取るかも、ここでは分かりません。まず実際に使える窓口を確認し、上司から案内してもらう方法も考えられます。

『あなたには専門家が必要』と突き放す言い方にするより、『私だけでは対応できないので、会社として相談できる先を確認したい』と目的を置けます。支援先を紹介したことを、こちらが今後も話を聞く条件にしないことも大切です。助けの紹介と、自分の時間を渡すことは別に決められます。

4.次に話しかけられたときの短い返事を用意する

伝え方の例は、『大変だったんですね。今はこの作業を終える必要があるので、話を続けられません』です。聞ける時間が本当にあるなら『休憩の最初の五分なら』と範囲を示してもよいですが、気まずさを避けるためだけに後の約束を作ると、負担を先送りするだけになります。

断った理由を繰り返し否定されても、理由を足して説得し続けなくてよいはずです。『今日は聞けないという点は変わりません』と戻し、必要なら上司と共有した対応へつなぐ。丁寧さを保つことと、その場を相手が満足するまで続けることは違います。

ペンを差し出す手元

5.相手を変えることより、聞き役が固定されない働き方へ

この相談で必要なのは、同僚を冷たい人だと判定することでも、相談者がもっと優しくなることでもありません。繰り返し起きる中断や、断った後の責める言葉を、個人同士だけで処理し続けないことです。共感できる日があっても、いつでも同じ量を引き受ける義務にはなりません。

次に困った場面を一つ、時間と仕事への影響が分かる形で記録してみる。今は聞けないと伝える短い言葉と、上司に頼みたい支援を持っておく。それが、相手を傷つけない完璧な言い方を探し続けるより、仕事に戻るための現実的な準備になります。

← コラム一覧へ