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子どもの作品が、思っていた仕上がりと違った。悲しさを受け止め、経緯を確かめるには

きいてみた編集部

楽しみに受け取った子どもの作品が、本人の覚えている色や模様と違う。大人が手直ししたのだろうかと腹が立つけれど、事情はまだ分からない。陶芸体験についての相談を手がかりに、子どもの残念な気持ちと、確認できていない出来事をどう分けて扱うか考えます。

青と黄色で色付けされた小さな陶器のカップ

1.きれいに仕上がれば、うれしいとは限らない

相談者の子どもは、自分で色を塗ったカップをとても気に入り、名前までつけていました。ところが受け取った品は、作ったときと違うように見えたそうです。大人の目で完成度が上がったかどうかより、本人が「自分の作ったものだ」と感じられるかが、この相談では大きな意味を持っています。

子どもが残念がるときに「でも、こっちのほうがきれいだよ」と励ますと、好きだった元の姿まで否定されたように感じるかもしれません。作品を褒め直して気持ちを変えようとする前に、どの部分を気に入っていて、何が変わったように思うのかを聞きたいところです。

2.傷ついた気持ちは、事実が分かる前にも聞ける

きっとすてきな思い出の品ですね! 今回は工房から息子に「君の絵はひどいね」と言われたような気がしました🙁

相談者は、工房から作品を否定されたように感じたと書いています。ただし、これは本人の受け止めであり、工房が実際にそのような言葉を伝えたという記録ではありません。悲しさや怒りがあることと、その原因について確定していることは分けて読む必要があります。

子どもにも、誰かが悪かったと決める前に「自分で作った色が好きだったんだね」と返すことはできます。気持ちを受け止めるために、まだ分からない相手の意図を代弁する必要はありません。この二つを離しておくと、後から別の事情が分かっても、最初に聞いた悲しさを取り消さずに済みます。

手作りの紙人形と色鉛筆

3.コメントにある可能性を、結論にしない

取り違えではないでしょうか。私も、とんでもない出来の作品を持ち帰ったことがありますが、手直しはされていませんでした。

普通ではないですね。娘が4、5歳の頃、母と一緒に絵付けをしましたが、ピンクと紫のまだら模様になったイルカを、そのまま持って帰ってきました。今も取ってあります。

返信には取り違えを疑う声や、子どもの絵付けがそのまま戻ったという別の体験もありました。色や工程についての推測も出ていますが、いずれも今回の工房で何が起きたかを確認した報告ではありません。他の人の体験は、問い合わせる観点を増やす材料として扱うのがよさそうです。

相談者は形や下地が同じように見えるとも書いています。それでも、作品の識別や工程の説明を確認しないまま、故意の手直しと断定することはできません。記事を読む側も、納得しやすい説明が見つかったことと、事実が確認できたことを混同しないようにしたいところです。

4.問い合わせでは、違って見える箇所を具体的にする

ここからは編集部が考えた問い合わせの例です。「体験時にはこの色で塗ったと子どもが覚えています。受け取った作品と違って見えるため、取り違えの確認と、仕上がりまでの工程を教えていただけますか」。最初から動機を問い詰めるより、相手が調べられる情報を渡す形です。

日時、作品の形、手元にある写真などをまとめ、何が分かれば納得につながるかも整理します。説明がほしいのか、本人が作った物かを確かめたいのか、今後の体験について相談したいのか。全てを一つの要求にせず、まず確認したい点から聞くと、返答も比べやすくなります。

ノートの上に置かれた鉛筆

5.結論を急がず、子どもがどうしたいかも残す

元の投稿で確認できるのは、相談者が工房へ連絡してみようと考えたところまでです。手直しがあったのか、説明に納得できたのか、その後の結果は分かりません。だからこそ、この相談から持ち帰れるのは犯人探しの結論ではなく、感情と確認を別々に進める考え方です。

事情が分かった後にも、飾りたいか、しまいたいか、もう一度作りたいかは本人に聞けます。大人が良い思い出にまとめ直すことを急がず、子どもが作品のどこを大切にしていたかを残す。それが、仕上がりの違いに向き合うときの中心になるのではないでしょうか。

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