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何でも勝負にする子ども。勝ちたい気持ちと、相手への接し方を分ける

きいてみた編集部

遊びも手伝いも競争になり、負けると怒る。勝っても相手をからかってしまう。競争心は大事にしたいけれど、周囲を傷つける振る舞いは止めたい。勝ち負けをなくすより先に、遊びの終わりに何ができるとよいかを考えます。

積み木を置いて遊ぶ子どもの手元

1.勝ちたい気持ちまで、なくさなくてよい

負けると悔しいし、勝つとうれしい。その気持ちを、すぐ穏やかに表せるとは限りません。「競争じゃないよ」と伝えても、本人には比べていることがあるのかもしれません。大人の言葉どおりに気持ちが切り替わらないからといって、親の愛情が足りないと決める必要はありません。

一方、叩く、勝った相手を責める、負けた相手をからかうことまで、悔しさやうれしさと一緒に認める必要はありません。感情と行動を分けると、「負けたから怒ってはいけない」ではなく、「悔しくても叩かない。いったん休もう」と具体的に伝えられます。

2.どう振る舞えばよいかを、言葉と動きで見せる

負けず嫌いの子と遊ぶ経験には、こんな工夫があります。

何と言えばいいか具体的に教えるのも、少し役に立ちました。「終わったら、どっちが勝っても『楽しかったね』ってハイタッチしようね」という感じです。最初は私が負けそうな遊びで始めました。あの年齢だと、負けたときより勝ったときのほうが、相手に優しくする余裕がありますから。

年齢や反応は子どもによって違うため、その順番を全員に当てはめることはできません。ただ、「優しくしなさい」という大きなお願いを、遊び終わりの短い言葉にしている点は参考になります。ハイタッチが嫌なら、相手へ一言言うなど、本人ができそうな形を一緒に決められます。

手作りの紙人形と色鉛筆

3.気持ちが強いときは、教えることを増やしすぎない

負けた直後に、相手の気持ちや競争の意味を長く説明しても、聞ける状態ではない場合があります。まず叩くなどの行動を止め、安全に距離を取る。落ち着いてから何が起きたかと、次にどうするかを短く話す、という順番も考えられます。

遊びを中断するなら、悔しくなった気持ちそのものへの罰にしないようにします。「泣いたからおしまい」ではなく、「叩いたので、今は遊びを止める」。再開できるときに、何を変えればよいかも伝えます。相手の子に傷つけられるのを我慢させたまま、練習の場にすることも避けたいところです。

4.勝てるようにするだけでなく、終われる経験を作る

別の意見は、大人自身の振る舞いにも目を向けています。

大事なのは、負けても相手に嫌な思いをさせずに受け止められることかなと思います。私もできるだけ自分の振る舞いで見せるようにしています。

大人が負けたときに「悔しいけれど、もう一回遊びたい」と言う、勝ったときに相手を小さく扱わない。説明と普段の様子がつながると、試せる言葉も増えます。短い遊びを選び、結果が出た後に一度区切る方法もあります。毎回大人が勝ち負けを操作して、機嫌だけを保つことが唯一の工夫ではありません。

弁当箱に入れたおにぎり

5.目指すのは、勝敗を気にしない子になることだけではない

勝ちたい気持ちを持ちながら、相手と遊びを続けられること。そのためには、悔しいときに休む、叩かず言葉にする、終わりに一言伝えるなど、小さな行動を一つずつ考えられます。いつまでにできるはず、と経験談の年齢を期限にしなくてよいのです。

次の遊びでは、「負けても怒らない」と大きく約束する代わりに、終わったときの一言を一緒に決めてみてください。うまく言えなかった日も、何が難しかったかを確かめる次の入口にできます。

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