趣味・余暇
趣味まで役に立たせないとだめ?生産性や収益化のプレッシャーとの付き合い方
好きで始めたことなのに、上達しないと意味がない、売れるものを作らないといけない、と考えてしまう。周りから「販売したら」と言われるたび、ただ楽しみたい気持ちを説明するのが面倒になることもあります。 きいてみたには、生産性が気になる人、趣味を副業にする圧力に疲れた人、売るつもりがないと伝えたい人の投稿があります。何を作るかより、何のために楽しみたいかという違いを、実際のコメントから考えます。

1.楽しいはずの時間を、成果で採点してしまう
一つ目の相談者は、何をしていても生産的かどうかが気になり、好きになれそうな趣味まで避けていると書いていました。役に立つことをしたい気持ちと、そればかりでは満たされない気持ちが重なっています。
ここで大切にしたいのは、成果を求める趣味を否定することではありません。上達したい、販売したいという人もいる中で、自分は何を楽しみたいのかを、自分で選べるかという問いです。
2.作ること自体を楽しむ声と、役立てたい声
生産性が気になるという相談には、目的を設けず楽しむことを勧めるコメントがありました。
作るために作る、やるためにやる。それだけです。あなたの価値は、必死に生み出せる成果だけではありません。
何かを始める前から成果を説明しなければならないと感じる人にとって、目的を置かないという見方は一つの選択肢です。反対に、役に立つものを作りたいという声もありました。
趣味は自分をよくするか、世の中をよくするものです。役に立つ物を作ればいいと思います。
こちらの発言は本人の価値観です。誰にでも必要な基準として受け取ると、元の相談者の負担が増えるかもしれません。二つの声の違いは、趣味の正解というより、本人が何に満足するかの違いとして読めます。

3.自分や身近な人のために続けている人たち
二つ目の投稿者は、趣味をする人が皆プロのように見え、自分も上手でなければ楽しんではいけないと感じていました。そこで簡単な粘土の人形を作り、出来栄えを求めずに楽しみ始めたと書いています。コメントには、販売以外の目的を持つ人の声がありました。
人とのつながりや交流という側面に助けられているのだと思います。
カードやはがき、文通を挙げたこの人は、作ったものを売るより、やり取りすることに楽しみを見つけていました。自分だけのためでは続けにくい場合でも、収入とは違う形で誰かとつながる道があります。
自分や子どもたち、それから作った気持ちを喜んでくれる家族にあげるものくらいしか作れませんが、それで十分です。
こちらの人は、自分や家族のために作ることを十分だと感じています。作品を評価する相手や場を広げることが、必ずしも楽しみの条件ではない例です。
三つ目の投稿者は、編み物をするたびに販売を勧められ、趣味を広く商売にするつもりはないと繰り返していました。同じように言われるという人から、次の声もあります。
ただ二次創作を書いて、楽しみたいだけなんです。
収入には困っていないし、趣味で作ったものをあげたいなら、それでいいじゃないですか
書くことと手作りでは作品は違っても、周りが想像する次の段階と、自分の希望が違う点は共通しています。褒め言葉として言われていても、毎回説明する側には負担があることが分かります。

4.上達や販売を、自分で選ぶために
読み比べると、「成果を求めない」という新しい決まりを作る必要もなさそうです。売る日があっても、練習する時期があってもよい一方、それをいつも求められることがつらいなら、自分の楽しみ方を言葉にできます。
- 作っている最中と、完成した後のどちらに楽しみを感じるか振り返る。
- 自分用、贈り物、交流、販売など、今したいことを分けてみる。
- 評価を受ける場を増やしたいのか、今の範囲で十分なのか考える。
- 誰かに販売を勧められたら、今の目的だけを短く伝える。
例えば「ありがとう。今は自分と家族のために作るのを楽しんでいるんです」という伝え方が考えられます。これは編集部の例です。商品の値段や売れる理由を一つずつ議論せず、今どうしたいかを説明する形です。
5.趣味の目的は、変えても変えなくてもよい
紹介した人たちは、作品を手元に置く、人に贈る、言葉を交わすなど、それぞれの満足を持っていました。上手さや収入を目標にする楽しみもありますが、それだけが趣味を続ける理由ではありません。
今は何を楽しみたいのかを一度確かめ、周りが勧める道と違っても説明してよい。あとで目的が変わったら、そのとき考え直せます。自分の好きな時間を、自分が納得できる基準で使うことから始められます。