自分より年下の人が上の役職で入ってきて、その場では受け入れるしかなかった人っていますか?
佐藤さんは本当に感じのいい人なんです。だから余計に複雑です。先週の月曜に入ってきたのですが、私が入社した頃に持っていたような、肩の力の抜けた自信がありました。上の役職の人に送るメールひとつにも、あれこれ考えすぎるようになる前の自分です。最初の2日間、いろいろ質問されたので全部答えました。取引先への報告の流れを説明している途中で、自分より上の人に仕事を教えているんだと気づいてしまいました。席に戻って、たぶん4分くらい画面を見つめたまま何もできませんでした。
26歳のときからここで働いていて、社内のことはほとんど誰よりも分かっているつもりです。メールより電話した方がいい取引先、第3四半期の追い込みがいつも6週目あたりで崩れること、2年前に取引をやめるべきだった業者まで把握しています。貯金も少しありますし、前から辞めようと思ったことはあります。でも福利厚生はいいし、チームの大半は好きだし、いつも「これだけは最後まで見届けたい」と思うことが何かしらあって、結局踏みとどまっています。同じ理由を繰り返しているうちに、ただの不安をもっともらしい言葉で包んでいるだけでは、と考え始めました。
いちばん引っかかっているのは、そのポジションがあることすら知らなかった点です。社内公募にも出ていませんでした。先週、上司から「紹介で採用した。話が早かった」と聞かされました。6年も働いて、役職を上げてほしいと頼むたびに「もう少し待って」と言われてきた人に、まるで普通の話みたいに。私はうなずいて「なるほど」と答えました。なぜそう言ったのか分かりません。全然納得できる話じゃなかったのに。