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趣味の作品が増えるのに、飾りたい物にならない。作る楽しさと、完成後の置き場所をつなぐには

きいてみた編集部

作っている時間は楽しいのに、完成すると部屋に置く気になれない。箱にしまう物ばかり増え、また何かを作りたい気持ちと迷いが重なることがあります。 長く飾れる作品を作りたいという相談から、具体的な工夫のあるコメントを取り上げます。上手い作品を作ることだけに答えを求めず、作業の楽しさ、仕上げ方、完成後の行き先を一緒に考えてみます。

膝の上の刺繍枠と青い縫い目

1.作業中の楽しみと、完成品への希望を分けてみる

ある相談者は、夜にものづくりをする時間が好きだけれど、完成品は想像と違い、収納箱に入れることが多いと書いていました。作っている間は落ち着けて、完成後は部屋に飾れる物を探しているそうです。

この人が欲しいのは、作る時間だけでも、市販の飾りを手に入れることだけでもありません。二つの楽しみを一つの活動で得たいという希望です。作業は好きだったのに飾りたくならない場合、それを全部失敗にすると、楽しかった時間まで否定することになります。

まず、次もしたい作業は何か、完成品のどこが部屋に合わないと感じるかを分けます。色、大きさ、仕上げ、置く場所など、変えられる条件があるかもしれません。腕前全体の問題にする前に、一つの作品の違和感として見てみたいところです。

2.一つを長く作ることも、物を増やしすぎない方法になる

コメントには、完成までの時間に着目する具体的な提案がありました。

大事なのは、すぐに完成しないものを選ぶことです。短時間で作れると、使ったり、眺めたり、人にあげたりできる量を、どうしても超えてしまいます。初心者向けの作品は、手早く達成感を得て自信をつけられるよう、簡単に作れるものが多いですよね。でも、それは長く大事に残す作品とは逆の方向です。例えば、こんな工夫はどうでしょうか。

これは、短く完成する物には価値がないという結論として受け取らなくてもよいでしょう。相談者の希望に対して、作る回数ではなく、一つに使う時間を変える選択肢を示していると考えられます。

たとえば、毎回新しいキットを開ける代わりに、同じ一つの色合わせや小物を考える時間を増やす方法があります。手を動かすことだけでなく、試して比べることも制作の時間に含めれば、完成品の数を増やさず楽しめるかもしれません。

ただ、長く終わらない作業が苦手な人には、難しくするだけでは合わない可能性があります。どの部分なら時間をかけたいかを一つ選び、短い区切りで進み具合を見られる形を残すことが大切です。

ノートの上に置かれた鉛筆

3.仕上げで変えるなら、気になる点を一つに絞る

キット作品の仕上げについては、細かな例を挙げたコメントがありました。

そういうキットが好きなら、仕上げや細かい部分に時間をかけてみてください。全体の見栄えがかなり変わります。ひと手間を加えることで、自分だけの作品になるんです。私なら、元の制作時間の倍くらいかけることもあります。 本棚に置くミニチュアのブックヌックを挙げていたので、板の端を塗ったり、飾り縁など建物の細部を足したりしてみてはどうでしょうか。外側のケースを塗り直したり紙や布を貼り替えたりして、部屋の雰囲気になじませるのもいいです。照明や本、植物を増やしたり、明るい部分と影を描き足して立体感を出したりできます。

具体例が多いからこそ、全部しようとしない使い方も考えられます。部屋の色と合わないなら外側の色、作りかけに見えるなら端の仕上げなど、今いちばん気になる点を選びます。

たとえば、完成後に置く棚の写真と作品を見比べて、色が一か所だけ浮いていると気づくかもしれません。その一か所をどう変えるか考えるほうが、漠然ともっと上手く作ろうとするより、次の作業を決めやすくなります。

作品に手を入れる際は、素材やキットの説明に合う範囲で試します。気になる部分が直ったら、ほかの欠点を探して延々と終えないのではなく、実際の場所に一度置いてみる。作業机の上で満点を目指すことと、部屋で楽しめる状態は同じとは限りません。

休憩スペースのテーブルに置かれたマグカップ

4.全部を飾るか、全部を失敗にするかで決めない

別のコメントは、残し方について違う見方を示しています。

まず、ほかの方も言っているように、うまくいかない作品があるのも上達の過程です。作ったもの全部を好きになれなくても大丈夫ですよ! そのうえで、大きく分けると選択肢は2つありそうです。もともと部屋の雰囲気に合うキットや手芸だけを選び、満足できる出来になるまで十分に時間をかけること。あるいは、カードやアクセサリー、キャンドルなど、人に贈れるものを作ることです。

作った物の行き先を先に考えると、完成してから置く場所を探す負担は減らせそうです。ただ、人に贈ることを、自分の家から物を移すための出口にしない配慮も必要です。相手が欲しいか、使ったり飾ったりできるかを先に確かめます。

  • 次も楽しみたい作業と、完成品への希望を分ける。
  • どこに置くか、大きさや色の条件を先に見る。
  • 仕上げを変えるなら、一度に一か所から試す。
  • 残す作品と、練習した記録を別に考える。

たとえば、試作した色の組み合わせを写真や短いメモで残し、次の作品に使えるようにする方法があります。物を持ち続けることだけが、練習を残す方法ではありません。一方、作った日の思い出を大切にしたいなら、技術の出来とは別の理由で残してもよいでしょう。

保管するなら、好きな作品が見える範囲や、試作品を置く場所を決める考え方もあります。すべてを同じ箱へ入れるより、何のために残す物かが分かると、次に取り出す理由を作れます。

また、完成品を長く飾ることが、毎回の条件でなくても構いません。短時間で作って満足する日と、一つを長く仕上げる時期を分ける形もあります。作り方を一種類に決めるより、今欲しい時間に合わせて選べる余地を残します。

5.次の一つは、置く場所から考えてみる

ものづくりを楽しみながら物を増やしすぎないためには、技術だけでなく、制作の時間の使い方と完成後の行き先も考えられます。作った物がすべて飾る対象にならなくても、試した経験は次の材料になります。

次に始めるなら、置きたい場所を一つ決め、合う大きさや色を考えてみる。その条件で楽しめる工程を選び、仕上げを一つ試す。作ることと完成後に眺めることを、少しずつつなげてみてください。

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