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面接で話せる大きな失敗がない。話を作る前に、仕事のやり方が変わった場面を探す

きいてみた編集部

失敗した経験を聞かれても、大きなミスは思い浮かばない。慎重に働いてきたことが、かえって答えづらさになる場合があります。飲食店での経験をどう話すかという相談から、出来事を大げさにせず、自分の判断を伝える方法を考えます。

応募書類を入れた封筒の端

1.大事件を探すと、日々の工夫が見えなくなる

相談者は飲食店で働き、細かいことに気を配ってきたので、大きなミスをした覚えがないと書いています。『失敗』と言われると、売上に大きな損害を出したり、仕事を止めたりした経験を思い浮かべがちです。でも、その規模の出来事がなければ何も話せない、と決める必要はありません。

小さな確認漏れに気づいた、手が足りないときに相談した、教わったとおりではうまく回らず順番を変えた。そうした出来事も、当時どう判断し、今どうしているかを説明する材料になります。失敗の大きさを競うために、なかった損害や劇的な逆転を加えると、自分の経験から遠ざかってしまいます。

2.具体例は、借りる答えではなく思い出す手がかりに

返信では、コメントを書いた人が、説明のための例として次の場面を挙げています。

別に、自分が何か悪いことをした話でなくても、学んだ経験でいいと思います。 ・ドライブスルーのスピーカー越しに注文をうまく聞き取れず、受け渡し窓口に来てもらってから注文を修正することになった。それからは、聞き取れなかったら確認し直すか、窓口まで来てもらうようにした。 ・昼のピークでポテトが足りなくなった。それ以来、昼前に揚げる準備を一かご分多くしておき、同僚にも同じようにしてもらった。 こんな感じです。

これは相談者自身が経験した話ではありません。例文としてそのまま面接で使うのでなく、自分にも『聞き取れなかったとき』『準備の量が足りなかったとき』があったかを思い出す手がかりにしたいところです。同じ飲食の仕事でも、勤務場所や担当が違えば、実際にした工夫は変わります。

思い出したら、最初に何を想定していたか、実際に何が起きたか、自分は何を変えたかを短く書きます。そこで結果が分からなければ、分かる範囲までで十分です。改善したつもりだったことと、改善を確認できたことを区別すると、余計な成功談を足さずに済みます。

ノートにペンを添えて考える手元

3.慎重に働けたことと、学ぶ余地があることは両立する

自分を振り返るのって難しいですよね。自分自身でも、作業の手順でも、取り組んでいたことでも、何かを改善した経験を考えてみてはどうでしょう。必ずしも「ミス」や「失敗」と呼ばなくても、どうよくしていったかを説明すればいいんです。結局、相手が知りたいのはそこだと思います。

ミスを防いできたことは、否定しなくてよい実績です。一方で、『だから改善する点はなかった』とまで広げると、日常の振り返りが伝わりにくくなります。慣れない作業で確認を求めたことや、他の人のやり方から学んだことにも、仕事への向き合い方は表れます。

質問が『自分のミス』に限定されているなら、別の話へすり替えず、『大きな事故にはなっていませんが、小さな確認漏れに気づいて直した経験でもよいですか』と確かめる方法があります。相手が聞きたい範囲に答えることと、話を誇張しないことの両方を守れます。

4.自分の行動を、三つの場面で確かめる

探し方の例です。仕事を覚え始めたとき、忙しい時間帯、誰かへ引き継いだときの三つを振り返ります。普段なら問題なくできる人でも、条件が変わると確認が必要になった場面があるかもしれません。『売上を改善した』のような大きな結果から探すより、実際に手を動かした順番から思い出してみます。

下書きができたら、自分がしたことと、チームや上司がしてくれたことを分けます。助けてもらった部分を消して一人で解決した話にする必要はありません。『判断できずに相談したところ、こう分かったので、次からはここで確認しています』でも、自分の変化を具体的に伝えられます。

閉じたノートの上に置かれたペン

5.話せるのは、失敗の派手さより、その後の判断

大きな失敗が思いつかないなら、まず日々の仕事で変えたやり方を探してみる。そこで見つかった経験が質問に合うかを確かめ、自分の言葉で説明する。例文の登場人物になるより、そのほうが追加の質問にも実際の記憶から答えられます。

今日、一つだけ書くなら、『以前はこうしていたが、この出来事からここを変えた』という一文です。何も改善していない話を無理に成功談へする必要もありません。気づけていなかったことが何だったかまで正直に伝えることも、振り返りの中身になります。

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