株を買う前に、私が確認していること
私は二つの問いを分けて考えています。
「この会社の事業を持ちたいと思えるか?」 「この価格で買う価値があるか?」
事業については、売上成長率、フリーキャッシュフロー、利益率、負債、投下資本利益率(ROIC)、そして経営陣が生み出したお金を使って企業価値を高めているかを見ます。その次に、成長の余地です。市場はまだ拡大しているか、シェアを伸ばしているか、値上げを通しやすい力や顧客が他社へ乗り換えにくい仕組み、規模が大きくなるほど強まる優位性があるかを確認します。
株価の割安・割高も同じくらい重要です。PERだけでは、ほとんど分かりません。利益やフリーキャッシュフローの伸び、利益成長率も考慮するPEGレシオ、過去の評価倍率、すでに株価に織り込まれた期待を比較します。優良企業でも、今後5年間すべてが完璧に進む前提の値段を先払いすれば、悪い投資になり得ます。
テクニカル分析は、会社の良し悪しではなく売買のタイミングを判断するために使います。
50日・200日移動平均線との位置関係、重要な下値支持線、過去の高値、出来高、買われ過ぎ・売られ過ぎを見るRSI、全体のトレンドを確認します。急角度で上がった株を追いかけるより、健全なもみ合いを抜けて上昇する場面や、しっかりした支持線まで下がった場面で買いたいです。
最後に、買う前に「何が起きたら自分の見立てが間違っていたと判断するか」を書いておきます。
基本の流れはシンプルです。
事業の質 → 成長余地 → キャッシュフロー → 財務状態 → 株価の評価 → チャートの状態 → リスク。
企業分析で「何を持つか」を考え、テクニカル分析で「いつ持つか」を判断します。そして、そのどちらも意味を持つまで相場に残れるかどうかは、リスク管理次第です。