子育て
祖父母が子育てのルールを守ってくれない。お願いを具体的に伝えるには
祖父母には助けてもらっているけれど、子どもへの言葉や接し方に、やめてほしいことがある。お願いしても繰り返されると、感謝と怒りの間で迷います。育て方を全部そろえることより、何を守りたいのかを具体的にし、会い方や預け方まで含めて考えます。

1.世代の違いで済むことと、繰り返してほしくないこと
おやつの時間や遊び方など、家庭と少し違う楽しみ方があっても、すべてを同じにする必要はないかもしれません。ただ、子どもが悲しんでいるときにからかう、服装を責めるなど、親がそのままにしたくない言葉もあります。「昔はこうだった」だけで、今後も続けるかは決められません。
何もかも注意するか、助けてもらっているから黙るかではなく、何を特にやめてほしいかを絞ります。「私の育て方を尊重して」だけでは伝わりにくい場合もあるので、実際の言葉や場面に戻って話すことが役立ちます。
2.やめてほしい理由と、代わりの言葉を一緒に伝える
泣いている子への対応について、こんな経験があります。
うちの両親も、子どもが泣いていると笑って済ませようとして、かえって子どもが泣くことがありました。見かけたときは子どもを抱き上げて、まずその子に向き合いました。落ち着いてから両親に「明るくしようとして笑っているのは分かるけど、この子には、自分の気持ちをちゃんと受け止めてもらえたと思ってほしい。悲しいんだねと認めて抱きしめてあげても、落ち着くよ」と話しました。私たちの世代は、少し違う育て方をしていることも伝えました。聞いてくれたようで、少なくともそれ以来、同じことは見ていません。
同じ言葉で必ず変わるわけではありませんが、最初に子どもへ対応し、その後に大人同士で話している点が参考になります。相手の意図を悪いと決めつけず、子どもにどう届いてほしいかと、代わりにしてほしいことを具体的にできます。抱きしめるかどうかも、本人が望む接し方に合わせます。

3.大人同士の決着より先に、子どもへ伝えたいこと
服装を祖母に責められ、子どもが選んだ水着を嫌がるようになった話には、こんな声があります。
自分が心地よいと思える服を着ていいし、気に入らない人がいても、それはその人の問題だと伝えてください。娘さんに自信を持たせて、自分の体のままで安心していられるようにしてあげてください。
ここで親が目指すのは、元の水着をまた着させることだけではありません。「好きに選んでよい」と言いながら、着られるようになるまで励まし続ければ、今度は親の期待が負担になる場合もあります。嫌になった気持ちを聞き、別の物を選ぶことも認める。大人を納得させるために、子どもが行動で回復を示す必要はないのです。
4.お願いの後は、会い方や預け方も確認する
「もう言わない」と約束してもらったら終わりではなく、次にどう対応しているかも見ます。繰り返されるなら、親がいるときに会う、預ける時間や方法を見直す、別の預け先を調べるなど、関わり方を変える必要があるか考えられます。すぐ代案が見つからない場合も、子どもの負担や安全を具体的に確認したいところです。
編集部の伝え方の例です。「助けてもらっていることはありがたい。でも服装を責める言葉はやめてほしい。心配があるなら、本人を責める前に私に話してほしい」。お願いが守られなかったときにどうするかも、自分たちが実際に実行できる範囲で決めておきます。謝ってもらうことだけを目標にしないことです。

5.感謝を伝えながら、守りたい接し方も伝えてよい
祖父母との違いを全部なくすことは難しくても、繰り返してほしくない言葉を具体的にすることはできます。手を借りている事実があるからこそ、遠慮だけで曖昧にせず、今後どんな会い方なら安心できるかを話したいところです。
まず一つ、最近気になった場面を選び、「何をやめてほしいか」と「代わりにどう接してほしいか」を並べてみてください。子どもの前で大人同士の正しさを競う話から、次の関わり方を決める話へ変えられます。