子育て
子どものお風呂はいつから任せる?「自分で洗える」と安全な入浴を分けて考える
体や髪をいつまで手伝えばよいのか。自分で洗えるようになっても、毎回声をかけないとお風呂に向かわない。子どもの入浴には、洗う力と生活の習慣、そして安全の問題があります。 きいてみたの洗髪を任せた家庭の話と、スポーツ後のシャワーで揉める家庭の話を読み比べます。何歳なら一人で入浴してよいという基準を決める記事ではありません。本人に任せる作業と、大人が担う安全への対応を分けて考えます。

1.洗う力と、入浴中の安全は別の問い
一つ目の相談は、子どもが体や髪を十分に洗えるようになるのはいつか、という問いです。「自分でできる」と言うと、洗う手順を覚えたこと、仕上がりを確認しなくなったこと、浴室に一人でいることまで、一つに聞こえてしまう場合があります。
しかし、手順を覚えることと、水のある場所での安全への対応をなくすことは同じではありません。紹介する家庭の年齢を、そのまま自分の子どもを一人にしてよい年齢へ読み替えないことを、最初に確認しておきたいと思います。
2.洗い方を見ながら、任せる範囲を変えた家庭
洗髪についての相談には、洗った後の状態を見て手伝い方を変えたというコメントがありました。この家庭では、きょうだいでもできることが違うと書かれています。
7〜8歳くらいから、洗ったあとに髪を確認していたと思います。追加ですすぐ必要がなくなってからは、本人に任せています。
ここで参考にできるのは年齢の数字より、実際に洗った様子を見ていた点です。同じコメントには、別の子は髪をぬらしただけのこともあり、まだ見守りが必要だという話もあります。きょうだいで同じ時期に同じ範囲を任せているわけではありません。
見守りながら自分でやる練習をさせて、どのくらいできるか見てみたらどうでしょうか。
こちらも、見守る中で本人がする作業を増やす提案です。全部を手伝うか、全部任せるかの二択にしない考え方になります。
でも8歳か9歳くらいから、一人でシャワーを浴びさせています。正確な年齢は覚えていません。
別の家庭の経験では、年齢自体があいまいに記憶されていました。その家庭の入浴環境や見守り方も、この一文では分かりません。少数のコメントから平均や安全な開始年齢を出すことはできない、と受け止める必要があります。

3.洗えるのに、なかなか入ろうとしない相談
二つ目の相談者は、スポーツから帰った娘が着替えずに休み、シャワーの声かけで毎回揉めると書いています。こちらは洗い方を知らないという相談ではありません。コメントにも、同じやり取りがある家庭の声がありました。
うちも今夜、まったく同じことでやり合ったところです! 娘は10歳です。
一人で洗う年齢を迎えれば、声かけも不要になるとは限らないことが分かります。技能と、いつ行動するかを分けて考えたい場面です。
食べたり、スマホを見たり、ストレッチしたり、ひと息ついたり、本を読んだり。そのとき自分がしたいことや、必要なことをします。
これは運動後すぐには入らないという大人自身の経験です。子どもの衛生状態への判断を代わりにするものではありませんが、親が望むタイミングと本人が休みたいタイミングに違いがあるのでは、という問いにつながります。
本人がやる気になるものでないと意味がありません。
この人は、ご褒美を使う方法を提案していました。取り入れるかは家庭の考え方にもよります。何かを与えれば必ず解決すると受け取るより、本人が何を嫌がり、どの順番なら動きやすいかを聞くきっかけとして考えられます。

4.任せる作業を増やしても、安全への対応を残す
安全については、家庭の経験談とは別に公的な注意事項を確認しておきたいところです。こども家庭庁の「水まわりの事故」は、入浴時の事故を防ぐため、大人が洗髪するときは子どもを浴槽から出すことや、子どもが静かに溺れる場合があることなどを案内しています。技能の自立を理由に、小さい子の見守りを省くことにはつながりません。
参考資料:こども家庭庁「水まわりの事故」 https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety-actions/handbook/content-2
- 体や髪を洗う手順のうち、何を本人ができて、どこに手助けが要るかを見る。
- 洗い方の問題と、入るタイミングへの不満を分けて聞く。
- 手助けを減らす話と、水のある浴室での安全対策を別々に考える。
- 本人が困ったときに大人へ伝えられるようにし、年齢だけで一律に任せない。
声かけなら「すぐ入るのが嫌なのか、髪を洗うのが大変なのか」と分けて尋ねる案があります。これは編集部の例です。何が止まっているかによって、必要なのが手順の手助けなのか、予定の話し合いなのかを考えられます。
5.家庭の年齢例より、今の様子と安全を見る
コメントにあった年齢には違いがあり、同じ家庭のきょうだいでも洗い方は違いました。そこから安全な開始年齢を一つ選ぶより、本人がする作業、大人の確認、安全への対応をそれぞれ考える方が、何を任せるか具体的になります。
洗えるようになっても入りたがらない日がある、という別の相談もありました。自立を一度で終わる出来事にせず、その時々に何が難しいかを聞きながら、手助けと見守りの形を考えていくことが大切です。