認知症の祖母との会話を通じて、親になって思うこと
祖母は認知症がかなり進んでいて、介護施設で支援を受けています。何年も私のことを認識できていませんが、最近は自分の子どもたちのことも分からなくなっています。
時間の感覚が子どもの頃に戻ってしまったようで、ずいぶん前に亡くなった(たしか30年ほど前です)自分の母親のことを、今も生きているように話します。今日も、母親は素敵な服を作ってくれて、髪がきれいで長かったと話していました。会いに行ってもいいかと聞きつつ、「この家」にはいないと分かっているから、行けなくても大丈夫とも言っていました。母親とお店に行ってお菓子を買ってもらった話もしていて、お母さんは紫色のお菓子が好きで、自分はピンクが好きだったそうです。海辺に行って泳いだ話もしていました。母親が自分を幸せにしてくれると話しながら、ベッドの上で少し笑って踊り始めました。それから、子どもの頃に私にも歌ってくれた歌を口ずさみ、「母親がいつも歌ってくれた」と言いました。
話がどこまで本当の記憶なのか、ただ作り話をしているのか、私たちには判断できるほど話がはっきりしていません。でも、このつらい病気の中でも、祖母が母親をこんなにあたたかく懐かしんでいる(「覚えている」)ことに、胸を打たれると同時に切なくなりました。
私自身が母親になった今だから、余計に感じるのかもしれません。その歌を調べて(英語ではないので探すのに少し苦労しています)、覚えて息子に歌えるようにしようと思っています。祖母とひいおばあちゃんの一部を、息子にも受け継げたらという願いを込めて。