米企業で重責を担う経営幹部は50〜60代が多いのに、一般職では年上の応募者が敬遠されるのはなぜですか?
Googleで調べたところ、米国企業のCEOの平均年齢は61歳という数字が出てきました。それなのに、55歳の品質保証アナリストやプロジェクトマネージャーを採れないのは、なぜでしょう? 不思議ですが、多くの会社に年齢差別があることは分かっています。
出世しようとする人が欲しいんです。50歳で優秀なら経営幹部です。50歳で実務担当なら、野心がなく、傷物です。
若い人に、もっと安い給与で働いてもらうためです。
そのとおりです。若い人は期待する待遇も低く、経験者なら手を出さないと分かっていることでも、喜んでやるでしょう。
たいていはお金です。年上の働き手は経験が長く、希望給与も高くなります。
私は「賃金差別」と呼んでいます。英語のwageの中に、年齢を表すageが入っていますから。
それに、保険を掛ける費用も高くなります。
でも、それは経営幹部には問題になっていないようですよね。
態度や給与とは別に、二つの採用方法には構造的な違いがあり、それでかなり説明できます。 経営幹部の採用は、ほぼ応募ではなく、人探しです。取締役会や専属の採用会社が、名前の分かる候補者の一覧を作ります。全員に経歴全体が付いていて、人間が文脈の中で読みます。年齢ははっきり見えていて、その場では経験の長さとして受け取られます。 一方、品質保証アナリストやプロジェクトマネージャーは、絞り込みの仕組みを通ります。何百もの応募がATSという採用管理システムに入り、管理職が開く前に選別・並べ替えられます。意図の有無にかかわらず、応募フォーム自体から年齢が伝わります。 ・卒業年はよくある入力欄で、必須のことも多く、履歴書を読む前に伝わります。 ・採用側の画面では総経験年数で候補を並べ替えられ、年齢の直接的な目安になります。 ・最初に就職した日付の欄があるシステムもあります。 上の層では、人がほかの情報も見ながら経験を評価します。一般の選考では、フィルターがその代理となる情報で並べ替え、人間が関わるころには、すでに一覧が絞られています。同じ偏見とも言えますが、一方には説得できる人間がいて、もう一方にはいません。 実際の対策として、普通、学歴に日付は必要ありません。卒業年が任意のフォームなら、空欄にしてください。必須に見えても、任意のものはたくさんあります。
個人的な経験にすぎないので、話半分に聞いてください。 37歳、経験は10年です。28歳で仕事を始めました。財務部では、若いほうです。 私は350億円規模の会社で、会計部門の責任者をしています。2年前は190億円規模でした。 大きな買収を6件、それより小さな買収も6件ほど担当しました。本社の財務スタッフは約20人で、買収した関連会社には、さらに10人遠隔勤務の財務担当がいます。その中には、買掛・売掛金を扱う事務担当で、年収600万円ほどと思われる人もいます。買収先で私と同じ肩書きの人も2人ほどいて、おそらく年収は8桁です。 私より年上の人の大半は、技術的な技能がかなり低く、効率もずっと悪く、新しい技能を覚える力も低いように見えます。関連会社の会計責任者も含みます。私はExcelやCopilotで業務を自動化しているのに、相手はまだ取引を紙のノートに記録しています。2026年なのに。 長く働いている人の多くは、組織についてかけがえのない知識を持ち、買収後の統合、新人教育、基本的な取引の助言に欠かせません。それで、事務部門の監督役などへ進みます。 でも、もっと効率よくする方法を学んだり、一歩引いて、よりよい方法がないか考えたりしようとする人は、ごくわずかに見えます。 能力を発揮できる最低限の職位、つまり事務の中間管理職や昔からの業務の技術的助言役まで上がり、そのまま退職までとどまります。 私より年上で、もっとできる少数の人は、すでに私が直属で報告する経営幹部です。
場合によります。その分野で30年の経験が必要な仕事なら別ですが、品質保証アナリストやプロジェクトマネージャーには30年も必要ありません。何が利点でしょう? 不利な点は明らかだと思います。平均退職年齢は62歳という数字があり、品質保証アナリストやプロジェクトマネージャーなら、なおさらそうでしょう。ならば、十分な経験があり、あと22年いてくれるかもしれない40歳を採りたいのではありませんか。上級管理職、さらには経営幹部へ進む可能性もあります。 CEOの85%は、就任前にCFO、COO、部門CEO、事業部長でした。平均で55歳までCEOにならないのは、普通は長い道のりだからです。単純化しすぎですが、30歳で管理職、35歳で上級管理職、40歳で地域責任者、45歳で部長、50歳でCFO、55歳でCEOという流れです。それも検索してみてください。CFO就任時の平均は50.7歳という数字が出ています。
年齢に応じた退職時の支払額を恐れていて、もっと安い中堅の人を雇えると思っているんです。
CEOには、会社と一緒に成長することではなく、すぐに経験を生かして成果を出すことを求めます。ほかの多くの仕事では違います。引退を考えている人より、15年以上、会社にいて成長できる人のほうがよいです。
40歳以上の働き手に対する誤解のためです。新しいことを覚えるのが遅い、動きが鈍い、知識や技能が古い、ITに弱い、変化や速い職場を嫌がる、高くつく、健康問題が多い、仕事後の交流や金曜のピザ会、ハーフマラソンといった「若い」会社の文化に合わない、などです。
経営幹部の仕事は、走り回って何でもこなすという意味で大変なのではありません。まず、信頼が求められます。所有者は、会社を任せる人を信頼しなければなりません。相手を間違えれば、エロップが率いたノキアのようになります。