赤ちゃん連れの長旅で助けてくれた女性へ
どうしてもお礼を伝えたくて、ここに書きます。
生後5か月の赤ちゃんと夫と、インドの実家へ帰省する途中でした。事前に座席を押さえ、赤ちゃん用ベッドの近くに座るため追加料金も払っていたのに、航空会社の手配ミスで予約した席もベッドも確保されていませんでした。乗り継ぎを含む2便で、20時間以上ずっと赤ちゃんを膝に抱いたまま過ごすことになりました。最後の便では夫婦で中央席と窓側の席に分かれ、足元にもほとんど余裕がありませんでした。夫は足の置き場にも困るほどでした。
疲れ切っていて、実家に着くまであと4時間というところでした。離陸後、喉が渇いて客室乗務員に水をお願いしましたが、「少し待って」と言われ、1時間たってももらえませんでした。当時は完全母乳で育てていたので、だんだん耐えられないほど喉が渇いてきました。乗り継ぎの間に水や食べ物を買う時間もありませんでした。赤ちゃんを抱いたまま、何度もお願いしたのに水をもらえず、倒れそうでした。揺れていたわけでもなく、理由も分からないまま、水を出してもらえませんでした。
通路側に座っていた見知らぬ女性が、客室乗務員に何度お願いしても取り合ってもらえない様子を、1時間ほど見ていました。彼女は自分の水を分けてくれたんです。その方もお母さんで、8歳と10歳のお子さん、ご主人と一緒に旅行中でした。見ず知らずの私に本当に優しくしてくれて、泣きそうになりました。自分に出された食事も「食べて」と分けてくれました。「授乳しているとお腹がすくの、分かるよ」と言ってくれました。残りのフライト中も、彼女と家族はずっと親切にしてくれました。お子さんたちも元気で、優しい子たちでした。ご主人も素敵な方でした。
着陸後、彼女は連絡先の書かれたカードをくれました。お別れして実家に着いたのですが、移動中にカードをなくしてしまいました。必死に探し、書かれていたことも思い出そうとしましたが、1年たった今でも見つけられず、連絡も取れていません。家に着いたらお礼を伝えたかったのに、それもできませんでした。だから、ここで改めて「ありがとう」と伝えさせてください。これがあなたに届きますように。今もご家族と幸せに過ごしていますように。あなたとご家族に、これからもたくさんの幸せが訪れますように。本当にありがとう。母親って、ちょっとしたことまで周りからあれこれ言われがちですが、あのとき困っていた私に手を差し伸べてくれたことは、ずっと忘れません。