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マイクロソフトが金額ベースで過去最大の1日上昇。AI相場の強さか、決算の力か

ぬるいヤマガラ

マイクロソフトの決算で、相場の空気が一変した日の話です。株価は15.51%高で引け、2020年3月以降で最大の1日上昇になりました。金額ベースでは、どの銘柄にもなかった過去最大の1日上昇だったと報じられています。

その前日は、FRBが金利を据え置きながら、インフレ抑制への強い懸念を示したことで、ダウが1153ポイント、2.2%下落。2025年4月以来の大きな下げでした。半導体株は5営業日続けて下がり、原油も再び急騰していました。債券利回りは上昇を続け、米10年債は4.66%に。ところが、ナスダック総合は2.8〜3.2%上がり、半導体セクター全体も8%上昇しました。「AI相場はまだ続くという思惑で、押し目買いが入った」と説明されています。

マイクロソフトが前夜に発表した決算では、Azureの年間売上が初めて1000億ドルを突破。Microsoft 365 Copilotの有料契約席数は、4月の2000万超から3000万超に増えました。経営陣は2026年の設備投資見通しを据え置き、2027年度はさらに増やす姿勢も示しています。市場が投資拡大を歓迎したのは、成果も一緒に示されたからでしょう。同じ夜に決算を出したメタは対照的で、EPSは予想を16%以上下回り、Reality Labsだけで46億ドルの赤字。株価は8%近く下がって引けました。

利上げの可能性を示すFRB、債券売りで数か月ぶりの高水準へ上がった利回り、新たな地政学的緊張。同じ24時間にそれだけの悪材料があったのに、投資家は受け流しました。たった1社の好決算で、ハイテク株全体の空気がひっくり返ったわけです。「AIへの支出がようやく成果につながっている」という見方が、それほど強くなったのか。それとも、1社の決算だけでこれだけの悪材料を打ち消してしまうほど、上昇が脆く、特定の銘柄頼みなのか。

その夜にはアップルとアマゾンの決算も控えていました。アップルは株価が過去最高値に近い中、ティム・クックがCEOとして臨む最後の決算説明会になることが確認されています。ただ、この2社に市場が何を求めているのかは、正直分かりません。マイクロソフトのように、大きく投資して成果を示してほしいのか。それとも、アップルの最近の上昇は、支出を抑え、設備投資を小さく保つことが前提なのでしょうか。

自分が一番気になったのは記録そのものより、1社の決算説明会が、FRBと債券市場と地政学的な緊張を合わせたものより強く見えたことです。この相場が少数のAI関連の筋書きで動いている、何よりの証拠なのか。それとも、本当に素晴らしい決算が、ちょうどいいタイミングで出れば、こうなるというだけなのか。

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