BETRで市場が見落としているのは、Tinmanの可能性では?
Betterを調べるほど、単に「住宅ローン金利が下がれば上がる株」として見るのは違う気がしてきました。
知りたいのは、Tinmanがほかの金融機関の融資業務を支える仕組みとして成り立つかどうかです。そこがうまくいくなら、Betterはただ住宅ローンを組成するだけの会社より、ずっと面白い存在になります。
これまでの実例では、NEOが一番分かりやすいと思います。Tinmanを使い始めたころの融資取扱高は、年換算で約15億ドル。それが3月には約29億7000万ドルになりました。また、2026年には、銀行以外の住宅ローン組成会社で上位5社に入る企業もTinmanを導入しています。まずはHELOCという、住宅の持ち分を担保にした融資枠からのスタートです。
商品面でも、第2四半期のHELOC取扱高は前四半期比45%増。四半期末の手元現金は約1億200万ドルでした。年末までのコスト削減目標も、年換算4500万ドル超へ引き上げられています。
もちろん、これだけでTinmanが巨大な住宅金融プラットフォームになるとは限りません。ただ、伸びる道がいくつもあるところに、面白さを感じています。
既存の住宅ローン事業、住宅の持ち分を使った融資、法人向け提携、独立系仲介業者、さらに将来はほかの金融商品も、同じ技術基盤に載せられるかもしれません。30年住宅ローンの金利低下だけを待つのとは、話が違います。
ヴィシャル・ガーグを巡ってはいろいろ言われていますが、このとき示した計画が、具体的に何をするのかが見える点はいいと思います。提携先5社、成約率の目標、英国の銀行売却、株主還元、黒字化。どれも「企業価値を引き出す」といった曖昧な約束ではなく、株主が成果を測れるものです。
自分としては、まずその目標に向けて実行する機会を与えて、その結果で判断したいです。