子どもが生まれる前の暮らしを、失ったように感じます
同じ気持ちになる人もいるのではないかと思って書いています。「子どもが生まれると人生は変わるけれど、必ずいい方向に変わる」と聞かされてきました。でも今、3歳の息子が生まれる前の、あの気楽な暮らしを失ったことが悲しいんです。
誤解しないでほしいのですが、息子は何にも代えられない存在ですし、この子が生きられるなら自分の命を差し出してもいいと思っています。それでも、壊れた電化製品に囲まれて座っていると、つらくなります。引っ越さざるを得なかった今の家は雨漏りがして、カーペットもはがれています。壁にはペンの落書きがあり、窓の接合部分は壊れ、車のシートは破れ、シートベルトの装置の中にはつぶれたブルーベリーが入り込んでいます。ドアノブも壊れていて、毎月の口座残高も危ういところまで減ります。そういうものを見ると、何も特別なことがなくても日々を楽しめた以前の暮らしが、本当に恋しくなるんです。
インスタのリールでは、50代のお父さんたちが「窓のべたべたした手形も、床じゅうのおもちゃも、いつか懐かしくなるよ」と言っています。でも、今はとてもそう思えません。
自分勝手に聞こえるとは思います。同じように感じたことのある方は、以前の暮らしを思うと、家族を亡くしたときのようにつらくなる気持ちに、どう向き合っていますか?