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話を遮らずに聞きたい。黙って我慢する前に、二人の会話の進め方を考える

きいてみた編集部

興味があるから相づちを打ったのに、相手が話すのをやめてしまった。最後まで聞きたいのに、自分の意見が先に出てしまう。会話の後で反省しても、次にどうすればよいのか分からないことがあります。 恋人の話に口を挟んでしまう相談と、父親の話を一方的に聞くことに疲れた相談から、聞く人だけが頑張る形になっていないかを考えます。言葉を減らす工夫と、お互いが話せる場を作る工夫は、どちらも必要かもしれません。

面談用の椅子の背もたれ

1.口を挟む場面を、一つだけ振り返ってみる

恋人の話に興味があり、つい反応を返してしまうという相談がありました。相談者はスマートフォンを置き、最後まで聞こうとしています。それでも、短い相づちを入れるだけで相手が話を終え、自分への質問に切り替わることもあるそうです。

会話の途中で言葉を入れるといっても、相手の結論を先に言う、自分の体験へ話を移す、気持ちを受け止めてひと言返すなど、起きていることは違います。すべてを同じ癖として扱うと、どこを変えればよいのか分かりにくくなります。

まずは最近の一場面を選び、自分は何を言い、相手はその後どうしたかを思い返してみます。自分の話へ切り替えていたなら、続きを返す工夫が考えられます。一方、短い相づちも負担になるなら、相手が話しやすい反応のタイミングを一緒に確かめる話になります。

2.言いたいことを忘れない工夫は、聞くことの補助にする

この相談には、話したくなったことを一度保留する提案がありました。

言いたいことがあっても話し終わるまで待つか、メモしておいてあとで話してみたらどうでしょうか。

思いついた質問を今言わないと忘れてしまう、と感じるなら、短いメモが助けになる場合はありそうです。ただ、書く作業に集中して続きを聞けなくなったり、相手が記録されることを嫌がったりすれば、別のずれが生まれます。よい方法かどうかは、二人の会話で確かめる必要があります。

相談者も、メモならよさそうだと感じたうえで、相手に聞いてみると返していました。自分に便利な方法を黙って始めるだけでなく、どう見えるかも確かめようとしている点が参考になります。

何かを聞きながら、次に自分が何を言うかを組み立て続けると、話の続きを受け取る余地が少なくなりそうです。すべての思いつきを残すのではなく、今は相手が何を話したいのかに戻る。メモはその補助として使い、上手な返答を用意するための課題にしすぎないことも大切です。

ノートの上に置かれた鉛筆

3.聞き手だけが変わればよいとは限らない

父親との会話に悩む別の相談者は、専門用語の多い話を一方的に聞かされ、自分から話すと途中で別の話題にされると書いていました。コメントには、似た経験をした人の言葉がありました。

相手の話を聞いているというより、自分が話す番を待っているだけみたいなんですよね。

この場面で、相談者がさらに静かに聞く努力をしても、自分の話を受け止めてもらえないという困りごとは残ります。遮らないことを大切にするあまり、一人が話し続け、もう一人が反応を抑える関係が完成してしまわないかは考えたい点です。

最初の相談でも、本人は会話をよくしたいと努力しています。それでも、相手が話すタイミングや終わり方について何も共有しなければ、聞き手が正解を推測し続けることになります。話し手にも、質問を挟める場面や、続きを考えている間だと伝える工夫を相談できます。

たとえば「まだ続きがあるときは、先にそう言ってもらえると待ちやすい」「私の話も、最後まで聞いてほしい」と伝える例が考えられます。相手を黙らせるためではなく、二人とも話に参加できるようにする希望です。

休憩スペースのテーブルに置かれたマグカップ

4.途中で話してしまったら、謝った後に続きを返す

最初の相談には、口を挟んだ後に話題を戻す方法も書かれていました。

それでも遮ってしまったら、「すみません、今○○って話していましたよね?」と、相手が最後に言ったことを繰り返します。

謝るだけで会話が終わると、話していた側は、続きを再開するきっかけを失うことがあります。「ごめん、それでどうなった?」と返す形なら、話を続けてもらいたい意思を示せます。もちろん、毎回内容を試験のように復唱する必要はなく、その場に合う短い言葉で構いません。

  • 自分の体験を足す前に、相手の話が終わったか確かめる。
  • 分からないところの質問と、自分が話したいことを分ける。
  • 口を挟んだときは、謝罪だけでなく元の話の続きを促す。
  • 一方だけが話しにくいなら、反応を控える工夫だけで解決しようとしない。

共感のつもりで、相手の気持ちを先に決めてしまう場面もあります。たとえば、職場の話に「その上司が嫌いなんだね」と返すと、本人は戸惑いを話したかっただけかもしれません。「そのとき、どう思った?」と続きを聞くほうが、その人自身の言葉が出てくる余地を残せます。これは返し方の例で、質問すれば必ず話してもらえるという意味ではありません。

専門的な話が分からないときも、理解したふりをして最後まで聞くことだけが配慮ではないでしょう。「その言葉が分からなくて、ここまでの話をもう一度聞いていい?」と確認することは、自分の話題へ移す割り込みとは違います。話し手がどのくらい説明を足せるかを相談して、二人が理解できるところから続ける方法があります。

今日は話を受け止める余裕がない、という日もあります。そのまま集中しようと頑張って反応が雑になるなら、後で聞きたいと伝えるほうが合うこともありそうです。聞く姿勢を保つために、聞ける場面を選ぶことも考えられます。

話す時間を毎回同じ長さにそろえる必要はありません。ただ、一方がいつも質問する側、いつも聞く側になっていないかは振り返れます。会話の後、相手のことを知れただけでなく、自分の伝えたかったことにも場所があったかを見てみたいところです。

5.聞き方の正解を一人で探すより、話しやすさを相談する

相手の話を最後まで聞きたいという気持ちは、会話をよくする出発点になります。そのための工夫を試しながら、自分の反応や話す時間をすべて消してしまわないことも大切だと思います。

最近の一場面から、どこで続きを話しにくくなったのかを確かめる。待つ、質問する、続きを返すタイミングを相談する。うまく聞けたかだけでなく、二人とも参加できたかを、次の会話を考える手がかりにしてみてください。

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